まして、死んでいく様な相手に恋なんて、有り得ねぇだろ! 「でもよー、手出さなかったんだろ?家にまで上げておいて」 まぁ、確かに手は出してねぇ。 『あぁ、けど手出さなかったからって、恋にはならねぇだろ。つかむしろ、好きなら手出すだろ?』 好きなヤツが目の前にいて、手を出さない男子が何処にいる? けど、そんな俺に葵は“はぁ?”って顔をしてから語りだした。 「お前さー、ちょっとは考えてから発言しろよ……。」