無意識のままひなたの顔をわしづかみ、頭突きする勢いで口で口を塞いだ。

無理矢理……強引に。


ひなたは大人しく数秒間じっとしていたかと思うとバタバタ暴れ出した。



「苦しいって!ミリちゃんやめて?」

「あんたからしたんでしょ!?ほら!顔こっち向けなさいよ!」

「苦しいからやめて〜」

「チューしてやるからこっち向けっつーの!」

「い〜や〜!やめてやめて〜」


嫌がるひなたを押し倒してマウントポジションを取った。

上からひなたを見下ろすとやけにエロい体勢になっている事に気づく……。




「……ねぇ……あんたってセックス出来るの?」


ポロリと出たあたしの言葉に一瞬、ひなたは目を丸くした。
そしてすぐに挑発的な目をして笑った。


「ミリちゃんは俺のこと好き?」



ひなたが余りにも真っ直ぐ見つめるからあたしは急に恥ずかしくなった。



「調子のんなよクソ犬!」

「えー!?何、聞いたくせに!」


あたしはひなたから下りてキッチンに向かった。



どうかしてる……。

恥ずかしくて自分を殴りたい。