ツギハギの恋

学校に着くとボーっとしたままレミと教室に向かう。

バスの中、あたしはレミとの会話も上の空でどうやってあっちゃんと別れるか考えていた。


ユリとのことを知らない振りしたまま、あたしから別れを告げる。

もしくは全部バラしてユリも巻き込みあっちゃんを責め立てて別れる。


後者はドロドロして痛い。

そして何よりあたしの惨めさが際立つ。


何も知らない振りしてあっちゃんと別れよう。
ユリと友達ヅラを続けるのは嫌だけど。


あたしの選択は決まった。

でもどっちにしろやっぱりあたしは惨めだ。

プライドだけであっちゃんをユリに叩き付けることには変わらない。


教室に入ると早速、ユリがあたしの所に来た。


「ミリおはよう。メール見たー？敦くんと何かあったの？」


何食わぬ顔で聞いてきたユリにキレそうになった。
それでもあたしは平静を装った。


「別に何も？フツーだよ？」

「そうなの？よかったー。私、心配したよー」


アホが……

この女ぶん殴りてーわ。