うわ!真顔かよコイツ。

何か反応しろよ!


ひなたの驚くリアクションを想定していたあたしはさらにイライラした。


今度は強引にひなたの頭を引き寄せてキスをした。

吸い付くように深く、強く。

キスをしている間ひなたは嫌がる様子もなく、舌を絡めるとあたしのしたいように受け入れた。

ヤバイ。ドキドキする。

ひなたの体に触りたい。



息が上がり唇を離した。

いつもならチャラいことを言うひなたの無言が怖い。

もう一度口を塞ごうと思った瞬間、ひなたはあたしを押し倒してあたしを見下ろした。

あたしを真っすぐに見るひなたの刺すような視線がゾクゾクする。


「俺、肉食だって言ったよね?してもいいの?我慢しないよ?」


押さえ付けるような態勢に、ひなたの真っすぐな視線に……あたしの理性は崩れ落ちた。


理性とか倫理とかもうどうでもいい。

ただあるのは本能。