5月30日。
インターハイ予選が始まった。
今日から6月3日までの5日間の日程で行われる。
トーナメント式だから負けたら即敗退。
5回試合に勝てば優勝。
部員全員で円陣を組み、美波と私も入る。
「勝ってインターハイ行くぞ!」
「オー!!」
キャプテン岡崎君のかけ声に部員が答える。
試合前、ユニフォーム姿の吏玖を見た私は一瞬固まってしまった。
吏玖の手にも足にも私のミサンガは見えなかった。
手には部員全員にマネージャーが作ったミサンガはあった。
私だって気づいてないかもしれないし…
私と気づいてつけてないのかもしれないし…
複雑な思いで顔が曇りかけた時、美波が、
「あのさ…高梨君、ソックスの下に青と水色と白のミサンガつけてたけど…結衣あげたやつ?」
って聞いてきた。
私は吏玖の足をみた。
よく見ると左足のソックスの下にミサンガをしているのがわかった。
「私のだといいな…」
少しの期待で心は軽くなった。
インターハイ予選が始まった。
今日から6月3日までの5日間の日程で行われる。
トーナメント式だから負けたら即敗退。
5回試合に勝てば優勝。
部員全員で円陣を組み、美波と私も入る。
「勝ってインターハイ行くぞ!」
「オー!!」
キャプテン岡崎君のかけ声に部員が答える。
試合前、ユニフォーム姿の吏玖を見た私は一瞬固まってしまった。
吏玖の手にも足にも私のミサンガは見えなかった。
手には部員全員にマネージャーが作ったミサンガはあった。
私だって気づいてないかもしれないし…
私と気づいてつけてないのかもしれないし…
複雑な思いで顔が曇りかけた時、美波が、
「あのさ…高梨君、ソックスの下に青と水色と白のミサンガつけてたけど…結衣あげたやつ?」
って聞いてきた。
私は吏玖の足をみた。
よく見ると左足のソックスの下にミサンガをしているのがわかった。
「私のだといいな…」
少しの期待で心は軽くなった。