「仲直りできるかな。あのふたり」


「夫婦喧嘩みたいなもんだろ。明日には仲良くなってるよ」



要君と真崎君の会話を聞きながら、俺もそうであるようにと祈った。





「俺もしっかり守って行かないと。新垣先生を見ていると勉強になります。俺も、桃ちゃんを泣かせないようにがんばります」




翼先生は、しみじみとそう言って、自分の顔を両手でパンっと叩いた。




「そのままでいいと思いますよ。頑張って疲れちゃうと困るし。翼先生と桃子ちゃんは、どんなふたりになるんでしょうね。楽しみです」





俺達は、店に戻った。



直、桃子ちゃん、あゆみちゃんのおかげで、美穂ちゃんは笑顔を取り戻していた。



居心地悪そうに、タカは少し離れた場所に座っていた。





「タカのば~か!」



あゆみちゃんがふざけてそう言うと、タカはすいませんでしたと謝っていて、和やかな雰囲気になっていて安心した。





「じゃあ、酔いも覚めたことだし、もう一回飲み直すか?」




俺がそう言うと、真崎君がビールを注文した。


この宴会が終わると、解散だ。





俺達に芽生えた男同士の友情……


もっと深めたかったな。





また会えるよな。




きっと。




続いていくよな。



この友情……





―先生目線END―