「明日、動物園行くんでしょ。仲直りしなきゃね」



私が美穂の肩を抱いてそう言うと、美穂は少し無理した笑顔で私を見た。




「せっかくの久しぶりの旅行なんだから、もったいないよ!」



あゆみの言葉に、美穂は頬に伝った涙を拭いて笑った。


男性陣がいなくなった個室は、なんだか広すぎて寂しかった。






「タカ、みんなに説得されてるんだろうね」



「そうだね。男同士ってのもいいよね。なんか友情が芽生えてて、見てて楽しい」





あゆみと桃子の言う通りだね。



今日一日で、私達の友情も深まったけど、男の人同士も友情が芽生えたんだよね。