「もういいだろ!!」 温厚そうなタカから、思わぬ怒鳴り声を聞いた。 立ち上がったタカは、外へ出て行ってしまった。 残された美穂は、必死で涙を我慢しているような表情だった。 「美穂、大丈夫?」 私は美穂の隣に座って、手を握った。 美穂の目には涙が…… 「酔っぱらったから外の風浴びてくる~!」 先生は、場の雰囲気を明るくするような声でそう言った。 タカを追いかけに行くんだと、誰もがわかっていた。 「私が悪いの。私が……私が」 美穂は泣き出した。 男性陣は、全員空気を読んで、外へ行った。