「さすが体育の先生だよな。かっこいい体してますねぇ」 翼先生までもが俺の腹筋を撫でてきた。 「いやいや……とんでもないっす」 照れる俺の横で。 「俺、絶対負けなくねぇな」 お?? 誰だぁ? ……要君。 君は、どこまで俺に似てるんだ。 「テルは、こっそり鍛えてるからな」 真崎君にそう言われた要君は、腹筋に力を入れながら俺をにらんだ。 「おいおい。ライバル心、燃やしてるのか?」 「別に。そういうわけじゃないですけど」 完全に、ライバル視してるだろ!! ってことは、やっぱり直のこと……