白いジャージ5 ~先生とラベンダー畑~




「今日は、直の誕生日なんですよ。今から上のレストランでディナーなんです」



先生の仕草って、いつも自然でわざとらしくない。


私の頭をグイって引き寄せて、なでなで……



天野っちは、仲良さそうで安心したって優しく微笑んでくれた。






両手を顔の前でかわいく振りながら、エレベーターの扉が閉まるまで見送ってくれた天野っち。



私と先生は、温かい気持ちのままレストランへ向かう。






「天野っち、元気そうで良かった」



先生はエレベーターの階を示す表示を見つめながら、しみじみと言った。


どんどん上がっていくエレベーター。




「会えて良かった~」



私がそう言うと、先生もそうだなと言って頷いた。




結婚して、夫婦になって、一緒にいる時間が増えた。



同じ空間で同じ時間を過ごすことで、より先生のことを好きになったし、先生に支えられている自分に気付いた。





夫婦は似てくるってよく聞くけど、本当にそうだね。




一番感じるのは、眠る時の呼吸。



無意識に先生の呼吸に合わせてしまう私。



一体感っていうのかな。


幸せなんだぁ。