「直、ごめんね。せっかく先生とディナー予約してるのに。でも、少しでも会えて嬉しい」
美穂は、最後のろうそくに火をつけ終えた。
「ありがとう。せっかく考えてくれてたのに、都合悪いって断ってごめんね」
私が謝ると、美穂も桃子もあゆみも手を左右に振りながら言う。
「全然いいよ!!誕生日当日だもんね。しかも結婚して初めてだもん」
嬉しかった。
またみんなとの友情が深くなった。
美穂と私の間にできた溝も、こうして少しずつ埋まっていく気がする。
みんなは、小さな声でハッピーバースデーの歌を歌ってくれて、私はろうそくをフーっと吹き消した。
ホテルのディナーの予約の時間までの30分、みんなとケーキを食べながら話した。
「翼先生とはどう?」
私がそう聞くと、騒いでいた男性陣も黙って桃子の返事を待った。
「私のことはいいからぁ!」
真っ赤になる桃子。

