「みんなぁぁ」
私が涙をこぼすと、みんなが笑い出す。
「やっぱり泣いた~!!」
桃子、美穂、あゆみ、要君、真崎君。
ごめんね。
ごめんね、本当に。
こんな嬉しいサプライズを用意してくれていたのに、私はこの集まりを避けていた。
「直っぺ、一口だけ食えよ~」
「この後、高級ディナーが待ってんだろ?でも、このケーキもなかなかうまいぞ」
要君と真崎君は、先生の手を引っ張って間に座らせた。
「本当にびっくりしたよぉ」
美穂と桃子の間に座った私。
「美穂の提案だったんだ!直の誕生日会しようって」
桃子が教えてくれた。
美穂は、あゆみと一緒にろうそくに火をつけるのに必死だった。
向かい側に座る先生が、優しく微笑んでくれる。
「慎司と要君から電話があったんだよ。だから、こっそり連れてきた。本当は今日は直を独り占めしたかったんだけどなぁ」
先生はそう言って、真崎君と要君の肩に手を回した。

