チラっとリビングのふたりに視線を移す。
「そうですよね~!顔は誠人さんの方がかわいい感じですよね。先生はちょっとクールだけど笑うとかわいいんです。違う種類のかっこよさですよね」
ついつい興奮してそんなことを言ってしまった。
自分の旦那さんのことをそんな風に言っちゃうなんて。
「あ!すいません!!私ったら」
「いいのよ!誠人から聞いていた通りのかわいい奥さんですね。誠人がうらやましがってました。兄貴のことが好きで好きでたまらないって感じの奥さんなんだよって」
私は恥ずかしくて、視線を愛花ちゃんに向けた。
スヤスヤ眠る愛花ちゃん。
花帆さんは、微笑みながら愛花ちゃんを見つめていた。

