海水浴場に着いてから、私はまた……


自分の弱さにため息が出る。






また…… 

心配しちゃったんだ。





先生のかっこいい海パン姿を見て。






「ばぁか~!それは男のセリフだろ?」



先生は、私の肩に手を回して、耳元で囁く。




「俺が心配なんだよ!直、上にTシャツ着てくれぇ~」



「先生も、ジャージで泳いで」





こんな会話をしている私達。



私が嫉妬することは、もう珍しくもなんともない。



だから、先生は私を丸ごと受け止めてくれる。





「また直と先生、バカなこと言ってるよ」


「それが、あの2人なんだよ」




ちょっと離れた場所からゆかりとたっくんが、わざとらしく大きな声で言う。