ちょっとした出来事で、直を傷付けたくない。





だってさ。


もったいないよ。






何もないのに、ふたりの関係がおかしくなるなんて。




俺は夏休みにここに現れるかもしれない“神田由利”のことを頭の片隅に置きながら、机を片付けた。





俺の奥さんは、俺が守る。


俺にはもったいないくらいのいい奥さんだからな。



もう泣かせない。




―先生目線END―