振り向いて、先生の顔を見る。 Sな先生。 「要君って優しいよな。直もそう思うだろ?」 「え…… 別に普通だと思う」 ここで、“優しいよね”って答えると、先生はもっともっと私をいじめるはず。 「素直になれよぉ~」 後ろから両腕で私の体を固定する先生。 もう動けない。 「先生の方が…… 優しいもん」 「ふ~ん。そう?」 先生は、私の顔を後ろに向かせて、目を合わす。 視線をそらす私。