私達、専門学校チームは、先生と翼先生とタカを残して、カフェバーへと向かった。



先生達は、少し歩いた所にあるバーで3人で語り合うんだって言ってた。




「直は、ちょっとでも先生と離れるのが寂しいもんね~」



あゆみはそう言って、からかうように私の肩を突っついた。



あゆみは、私の心の中を知らない。


桃子は少し心配そうに私を見た。




もう大丈夫だって思ったのに、先生の話題を出さないで欲しいって思ってしまう自分がいる。




やっぱり今まで通りってわけにいかない。





美穂は、タカと別れ際に何か話していたようだけど、決してラブラブではなかった。






「これが本来の卒業旅行のメンバーなんだよな」




要君は夜空に息を吐きながらしみじみと言った。




「急に人数減るとちょっと寂しいけどな。この6人でいつも一緒だったんだもんな」





そう言った真崎君にあゆみが突っ込む。




「てか、あんた後半だけじゃん!」


「うるせー!!俺のおかげで、ますます仲良くなれただろぉ?」




真崎君とあゆみの会話に、ホッとしながら、私は桃子と腕を組んで歩いた。



美穂は、何かを考えているように黙ったまま歩いていた。