織田からは、電話やメールが入ってきたが、未來は全て無視をした。



次、佐藤に会った未來は複雑な気持ちだった。


未來はまだ佐藤のことが好きだったので、他の男に抱かれたことが、自分でも嫌だったのである。


だけど、佐藤と未來に未来は無く、後悔はしていなかった。


佐藤はいつもと変わらなかった。


未來は胸が痛んだが、佐藤との時間を大切にしようと思い、笑顔を心掛けた。



それから、佐藤と何回かデートした時、未來は佐藤と別れることを決意し、


織田に抱かれたことを話した。



『……嘘だ、未來』



『本当だよ!!あっちゃん』



佐藤の表情を未來にはもう読めなかった。



佐藤はそれ以上何も言わなかった。