未來が自転車で帰っていると、佐藤から電話があった。、、、これもいつものことである。

『未來、さっきはごめん。実は今日未來に話したいことがあったんだ、、、。』

『あっちゃん、どうかしたの?様子が変だったよ。』

『うん。未來は結婚どう思う?』

『、、、どうって、もしかしてあっちゃん結婚してるの?』

『………』

『、、、うん。』

『えっ!!!!』

『子供は!?』

『子供がいるからややこしいんです。未來、明日きちんと話すから。じゃあ今日はこれで!!』

ブッッ、

『ツーツーツー』


未來には訳がわからなかった。

次の瞬間、未來は声を出して泣いた。思考回路が朦朧とする。

《どうして、私ばっかりこんな目に、どうして、私ばっかり、、、》

そして、朦朧とした頭に浮かび上がってきた。



《モウメールシナイデ》


あれは、奥さんからのメールだったのか、、、。

未來は納得した。


火曜日

未來にはいつもの元気はなかった。それでも、慣れた職場だったから、なんとか業務をこなすことは出来た。

夜、いつものように佐藤に会った。しかし、今日は未來からも手を繋ごうとしない。