食事を済ませた未來達は未來の自宅の方に帰っていった。


途中佐藤は、未來のネガを現像しに行った。


『未來ちゃん、中身は見てないから。』


そう言って、未來に手渡した。

『未來ちゃん、今までありがとう。元気でね。』


『佐藤さんも元気で。』


自宅まで歩いている未來は現像された写真を見た。


そこには、笑顔の未來がポーズを決めて写っていた。こんな写真、ばらまかれてもなんともなかったのに、未來はそう思った。


そして、写真とネガをコンビニのゴミ箱に捨てた。


未來はせっかく好きになったのに、もう会えないと思うと悲しくなった。

泣きそうになりながらも家に帰った。



そして、携帯が無いことに気が付いた。


未來は自分の電話に掛けた。


『トゥルルルル、トゥルルルル、トゥルルルル。』


繋がらない。


『トゥルルルル、トゥルルルル、トゥルルルル、、、もしもし?』


声を聞いた未來は明るくなった。


電話の相手は声の高い男の人。