陳列を終えて
店を出ようと搬入口に出ると
雨が降ってた

あんなに晴れてたのに…


あと1件行かないと駄目だから
傘を買ってこようかな〜
…って考えてると


「ナナ」


えっ…w(゚o゚)w


アイツが私を呼んだ


久しぶりに『ナナ』って呼ばれて驚いた…


振り返ると


「俺、
飯行くし駐車場まで傘入れてやるよ」



「いい」



即答で断ると
アイツは私の肩を引き寄せ傘に入れた


「いくぞ」


気づいた時には
アイツの強引さに従ってた





「ちゃんと飯食ってるか?」



「うん」


何よ!
さっきはあんなひどい事を言っといて
急に優しくなんかしないで…


駐車場に着いた


「ありがとう。」


「おう」


アイツは私が車に乗るまで傘に入れてくれた


ドアを閉めて…


アイツの後ろ姿を目で追った



別れてから封印してた感情が
一気に込み上げる…


やばい!私

あれっ!おかしい



アイツが…

やっぱりトワが好き…


しばらく運転席で途方に暮れた

ずるいよトワ…

必死で消してる想いが
消えないじゃない!


改めてアイツの存在を
思い知らされた

…(v_v)