タイムオーバー☆

撤去した商品をバックに戻して
うちの商品を台車に載せてると
吉村さんが駆け寄ってきた

「高村さん1人で積むの?」


「はい」



「俺、入れ替えあるから手伝えないけど大丈夫?」


「大丈夫です!
ありがとうございます」



「あのメーカー
さっき来てたのに積みもせんと帰ったな」


あ〜あの人か…


「いいですよ!
うちが40ケースで向こうは5ケースなんで
隅にでも積んどきますよ(笑)」


「そうして(笑)」



吉村さんとお菓子の入った段ボールを台車に乗せた。




台車を引いて歩く
売場で品出しをしているアイツの後ろを通過した…


「お前まだ俺が忘れられないんだろ」

彼が意地悪な目をして
私を見た


チラホラとお客さんがいるのも気にせず
よくそんなことを口にできるね…


「最低っ」


ツンとして通り過ぎた


これが今の私の精一杯