ホテルを出て
スタスタと駅に向かった
涙が頬を伝う…
彼に句切をつける
その苦しさを噛み締めた
信号が変わり
渡ろうとした時に
見覚えのある車が…
あっ
トワだ
彼も私に気づいて
手を挙げた
『おう
ナナに電話しようと思っててん』
『えっ、私に?』
『おお。信号変わるし
乗って
危ないからここから』
彼は車から降りて
スライドドアを開けた
私は少しためらった後
車に乗った
懐かしい匂い
左ハンドルで広い車内
右側の助手席に久々の
違和感を感じた
…(v_v)
『この感じ久しぶり』
『ナナが隣に座るのもな』
キョロキョロする私に
彼が笑う
車が走った瞬間に
彼の携帯が鳴った
「おう」
「今タクヤを乗せたでしょ。止まってよ!」
大声で叫ぶ受話器越しの声
亜里沙だと直ぐにわかった
振り返ると
歩道を走る亜里沙が…
「お前は2次会行くんやろ。
俺はナナに用があんねん」
「いいから止まって」



