荷物を取りに部屋に入るとコウイチが目を覚ました



「ごめん…起こしてしもたね」



「いいよ〜もうちょい寝る」



「うん」


私は部屋をそっと出た

着替えをしてメイクして
でかけようとした時に



「タクヤ」


振り向くと
彼は私を抱き寄せた…




「コウイチ…
私、行かなきゃ」



「ああ
俺、今日ここを出るよ。」



「うん」



「このまま一緒にいたら
俺…」





「うん。

元気でね」




「おう。


なぁ〜また会えるよな」




「コウイチの結婚式でね。」



彼の腕の中から離れて
見つめ合った



「タクヤ…」




「バイバイ」



頑張って笑ってみせた…

そう〜これが私の
精一杯の強がりだよ



コウイチ
幸せになってね