「・・・はぁはぁ・・・・・・」
だらだらと止めどなく流れる血.今にも止まりそうな東堂の息の根.

持っていた機関銃を瀬戸の方へと投げる.

そして、ゆっくりと顔を瀬戸の方へと向ける.





「ちょっと先に逝かせてもらうわ」




相変わらずの険しい顔.
刻み込まれた眉間の皺.





「・・・最後に悪あがきしてみたら・・・・・・?」



そう言いながら、ゆっくりと東堂は膝から崩れ落ちた.



目を閉じてからも、眉間からは血が溢れ出ていた.




刻み込まれた眉間の皺が、徐々に解放されてゆく.






瀬戸は倒れ動かなくなった東堂を、ただただ震えて凝視するばかりだった.