「別のところで・・・同じように目を覚ましてるはずだ」


一瞬、瀬戸の頭をよくない考えがよぎった.
いや、それはないだろうと、自分に言い聞かす.


「行こう・・・・・・探そう」


そう言いながら指をさす.
目の前深い森に突きささるように建つ灯台を見つけた.

怪しい雰囲気を漂わせながらもひっそりと建つ灯台.


そのさらに上には永遠の夜を告げるような闇が広がっている.


「動くの・・・やめよう?怖い・・・」夏希は怯えている.

繰り返される瞬きが速度を増していた