しかし、スポット巡りするも虚しく、何の収穫も得られない. 毎回、帰り際にはみんなのテンションがダダ下がりで終わっていた. 瀬戸はそんな心霊スポット巡りは潮時だろうと、中箕に伝えようと思った日にまた始まってしまった. 瀬戸は夏希と優香に目をやる. この二人も俺と同じ気持ちなのだろうか? 二人とも『呆れる』といった表情がにじみ出ていた. だったら―――――――― 「これで最後だからな」 瀬戸は幾度目かの溜め息をついた.