キーンコーンカーンコーン




四限目の終了を告げるチャイムがなった.



腹減ったーだの、手洗いにいこうーだの、一斉に教室が騒がしくなる.



さぁ待ちに待ったお弁当!!がない!!



宮地が気付いたのはチャイムが鳴ってすぐの事だった.




朝急ぎすぎて、弁当を忘れた.

そんなことがここ最近続いていた.

愛実と夜遅くまで電話しているせいで、朝起きれなくなってしまっているのだ.





「しゃあねー・・・購買いくかぁ」





あれ?
隣の席にいるはずの中村の姿がなかった.
三限も四限もずっと机に突っ伏して寝ていたのに・・・



「まぁいいか・・・・・・・・・あっ!やばいわ!焼きそばパン売り切れちゃうじゃない!!」


体をくねっとさせ得意のポーズをとり、破天荒な女性を演じる.
教室に爆笑を残し、廊下を全速力で走っていった.




「うおおおーーマッハ1000!!」





元気だなぁ っとすれ違う何人かの教師の声は宮地の耳には、もちろん入っていなかった.