瀬戸はもう躊躇いもなくドアノブへと手をやる. 夏希の手がビクッと動くのが繋いだ手のひらから伝わった. ――――――――何かを感じ取ったのだろうか? ドアノブに触れたままの形で静止してしまった瀬戸. 酷く冷たいドアノブに徐々に体温を奪われてしまう. もう一気にあけてしまおう! 決心した瀬戸は力を込めて扉を押し込んだ