「ねぇ、愛実!前に言ってた人って、どういう関係なの!?」


毎日のように、愛実の席の周りは、クラスメイト満員御礼.今日もまた、どこにでもあるような恋の話が始まる.


「えっと・・・・・・名前なんだっけ」



「あの人の名前ーー!」



「あっ、思い出した!達也だ!」



「そうそう!確か宮地達也!」



「愛実!今日こそは教えてよ!どういう関係なの!?」



愛実は恥ずかしそうに、また嬉しそうに質問に答える.



「理想のひと・・・・・・・・・永遠の恋人!」


愛実は今まで見せたことのないような笑顔で、はっきりと笑ってみせた.




――――――達也、ありがとう