何もない島、ーあおいー



草も木も、建物も、『当たり前』も――


全てを失い、全てが始まる.



もう一つの世界は枯れ果てる.

グレンピアの思い通りに、世界の終焉を迎え初めていた.

グレンピアの世界.グレンピアだけの世界.

そう、当たり前の世界.


元々そこにあった当たり前の世界の幕開け.

邪魔するものは一切いない.
自然だけがそこには広がる.


――――なんて美しいだろう