何発も、何発も打ち込む.

あの醜い後藤の体に.

こうはなりたくないと考える自分がいる.


「はぁ・・・はぁ・・・」


弾がきれたころ、相原は正気に戻った.
落ち着いてはいられなかったが、横たわる後藤の体を眺めてみる.


動かなくなった彼は、今度こそ死を遂げただろうか.
いくつもの風穴をあけて、コヒューコヒューと僅かな吐息を漏らしていた.


大した生命力・・・.



結局、喰うものも喰えなかった.
もう・・・本当に終わりなのだろうか...