互いに銃を構え合い、互いに撃つタイミングを伺う.


本当に撃ってしまっていいのか


本当の敵は、誰なのか.



・・・・・・・・・・・・。


一瞬の風がふく.

合図と受け取っていいのか――――





「・・・・・・・・・オオオオオ!!!」

集中する二人の呼吸が途切れる.

視界の隅から大声を上げて現れたのは姿を変えた後藤康司だった.