「僑介・・・!!」


中箕の目に写る2つの影.

白く、血色の悪い右腕が懐かしい友人の首もとを掴み、そして強く力を込められていた.


瀬戸は視界の隅に写った中箕を確認すると、声にならない声で助けを乞う.



危険信号は鳴る―――――


やっと見つけた友人が、いま殺されかけている.
迷惑をかけてしまった友人を失ってしまう...



一瞬の躊躇.少し嫌気がさしたあと、中箕の体は素早く動き出していた.