赤坂は深い溜め息をつくと、また卑しい声で続ける. 「ここは・・・・・・たった一本の柱を抜くだけで崩壊するように出来ているんですよ」 「なるほど、知らなかった」 担いだ柱を邪魔そうに持ち替えると、今度は赤坂に向かって軽く投げる. ゴォン・・・ といった音が崩壊音と混ざり、それはすぐにかき消されるものとなった