人の感触がする.
冷たい――――



「朋樹・・・?」


触れた先には親友が変わり果てた姿で横たわっていた.

全身、血まみれ.
首はだらん・・・と、だらしなく垂れ下がっている.


「朋樹!・・・朋樹!・・・なんで?」


嫌だ.嫌だ.
と、心の中で喚く.


宮地は全身に鳥肌がたった.




嫌だ.嫌だ.
「嫌だーーー!!」



絶叫がこだまする.

自分の声が響く・・・

ああ・・・そうだ
宮地は理解した.
己のおかれている状況を.


事態はついさっき、起きたんだ・・・

虚ろな目で、宮地は立ち上がる.