後藤の見えない手先を瀬戸は確認しようとするが、後藤からたれ落ちる血液ばかりに気が滅入り、それだけを見つめてしまう.


「ハァ・・・・・・・・・ハァ。」

後藤はゆっくりと隠していたものを露わにする.



「――――――――!!」


瀬戸は絶句した.


後藤の手の先には絡みつく長い血だらけの髪の毛、その先にはぶら下がる人間の生首.
首であったはずの場所からは静かに血がリズムを刻む.