「赤坂!!」



「・・・・・・・・・・・・」



冷たい空気は嘆く.
まるで自分たちも逃げたしたいが如く.



山崎無限は赤坂に背を向ける.
決意は固く、変わることはない.
山崎と赤坂の因果律.
「必ず止めてやるよ」



「おやおや、いま地上へ行くと死んでしまいますよ」



「いいさ、そのために来たんだからな」


赤坂と山崎を交互に見つめ、焦燥感に溺れる鳴海真希.
もう暗闇に溶けてしまいそうな背中の影を慌てて目指す.




「やれやれ、先が見えてませんね」