相原俊樹の目にも写る世界の終末のような光景.


福嶌悟郎に刻まれた皺を見つめながら相原は呟く.



「・・・・・・本当におかしな景色だ」



「・・・もう死ぬんだろう。みんな、島ごと飲み込んでしまう・・・」


枯れた声で福嶌はうっすらと生えた白い髭をなでると、グレンピアから目を逸らすように俯いた.



「・・・おっさん、」


「兄と共に逝け・・・。」