「・・・・・・終わりだ」 ひきずった足跡が濃く残り、ロイは空を見あげる. 風と共に舞う塵が、頬を掠めるが全く気にもとめない. 瀬戸は茫然と様子を眺める. 二人の上空には、裂けすぎた空.それから真っ黒い巨大な手がさらに裂いてしまうかのように穴を広げている. ビキビキビキビキ・・・ と、不可解な音が鳴り響き、空間はうねり狂う.