「・・・・・・・・・・・・」 声が枯れ、空腹が鳴る. 髪が乱れ、不潔さが増す. 口呼吸に切り替えた肺の中には、体に悪そうな粉塵が入り込み、うごくたびせきごんだ. ふらふらと優華は漆黒の空を眺め、体がおぼつかず、数回倒れ込んだ 太ももに垂れ流した雫は、細くなる足を伝い地面へと這う. 道標があるとすれば、彼女へのそれだけだった.