錆びた鉄の断片. どこかの欠片の鼠色.

そして、黒く染まった空.


走れば走るほど、息がつまる


歩けば歩くほど、恐怖が募る



もうどうしたらいいのかわからない



あてもなければ目印もない道を濁った目で優華は見つめる.



いや、そこに広がっているのは道と言うべきか...