相原は内容が気になるというか、それ以前に自分は見なければいけない という錯覚に陥る.


もはや相原は止まる気はないといったかのように素早く手紙を封書から引き抜いた.
すぅ・・・・・・・・・はぁ・・・

静かな部屋に、相原の深呼吸が響く




見慣れない和紙に書かれた手紙を広げると、少し読みとりにくい老人が書いたと思われる字が羅列していた.



一つ一つの文字を解読するかのように読んでいくと、相原の頭の中で大きな何かが浮かんだのだった

「・・・これは!」


幼き頃の微かな記憶がいま、蘇った.

自分は今とんでもないところにいるんだ・・・