なに言ってんだよ――――― そんなはずはない そんなわけない 夏希は死んだりなんかしない 嫌だ、嫌だ 「もうね、・・・右半身の・・・感覚が・・・・・・ない・・の・・・」 死ぬわけないだろ! 「がたがたゆうな!助けるっつてんだろ!」 瀬戸は手のひらに思いっきり力を込めるが、瓦礫の山はあざ笑うかのように構えながら瀬戸の無力さを眺めていた