瀬戸はすぐさまにしゃがみこみ、夏希の様子を確認する



目は虚ろで、こちらを見ているかどうか曖昧になってしまっている.
綺麗に右半身だけが埋もれ、残った左半身は大きくは動かず、小刻みに震えるばかりである



「いま助けてやるから・・・!」


驚きを隠せない瀬戸は、焦りつつも行動にでる.
夏希にのし掛かる瓦礫を押し退けようとするが、ピクリとも動かない



「もう、だめだよ・・・・・・死ぬんだよ、わたし」