―――――――五分が経過した



だんだんと砂埃が晴れてゆく景色.



やがて鮮明になったかと思われたころ、瀬戸は絶望する



瀬戸のすぐ傍に、右半身を瓦礫に埋もれさせ、こちらへと目をやる夏希の姿があった



「きょうすけぇ・・・・・・」

「な・・・つき?」


夏希の力のない呟くような声と、震える体が瀬戸に届く