「ゲホッゲホッ・・・・・・」 体に激痛が走る. ギシギシと関節が音をたてていて、瀬戸は自分の体が弱っているのだと理解した 砂埃が舞う景色の中には、瓦礫の山だけが存在し、肝心の夏希の姿だけが見当たらない どこだよ、夏希! あたりをぐるぐると見回せど、そこにあるのは無残な残骸ばかり 瀬戸は痛む体の危険信号を無視して、体を引きずりながら動きだした