ギィギィと耳鳴りのような音をたて、また速度をあげた 徐々に勝手に速度をあげてゆく列車にロイは当然のごとくなすすべがない 四角い悪魔の箱に入ってしまったロイは抜けられないネズミ返しの中でただ行く末を見守ることしかできなかった 「万事休す、か・・・」 意外にも冷静なロイはタバコに火をつけ、暗闇を背にもたれかかった ふぅ・・・・・・