――――――――列車内


「まずいな・・・」



ロイの座る操縦席からの視界はあまりよくはなかった
大きめの窓から写る景色は意地悪に暗く、レールの先には何が続いているのかわからないと言った状況である.




列車は風を切り裂き、勢いを増す

車両が大きく揺れる.それが異常な速度を物語っている.



操縦器にブレーキがないのに気づいたのは列車を動かしてからすぐの事だった

本来ブレーキがあるはずところが、見事にきれいにえぐられていた.
備え付けの赤い緊急ボタンも同様だった