「くそっ!!おかしいだろうがよ!!」 コンクリートのみで固められた空間で中箕は絶叫する. 歩けど歩けど、出口は見つからない. 走れば走るど、徐々に室内の光は薄くなっていき、自分の存在が消えてゆく 歩き疲れた、もう限界だ 何度も浮かんだ言葉を口には出さずに心に閉じ込め、悔しさを噛み締める 「どうなってんだよ・・・」 まるで迷路のようなエンドレスに本当の絶望を教えられたようで、自分でも脱力感していくのがわかった